223系は近郊型電車である221系の後継として1994年から2008年までに926両が製造されました。
20m級3扉ステンレス車体で、座席は転換クロスシートとなっています。制御装置はVVVFインバータ制御を採用しています。
0番台は1994年に登場した関空快速用です。その後、列車の増発に合わせてモデルチェンジされた2500番台が増備されています。1000番台は東海道・山陽本線の新快速用で1995年に登場しました。2000番台は1000番台はコストダウンした増備車で、1999年から2008年にかけて大量増備が行われました。5000番台はマリンライナーで使用されていた213系の置き換え用で2003年に登場しました。5500番台は福知山地区の113系置き換え用として2008年に登場しました。ワンマン対応であり521系の直流版のような存在となっています。221系との併結運用もあるため性能は221系同様に制限されています。6000番台は2000番台を221系同様の性能に制限したものとして2008年に登場しました。
日根野電車区所属の0番台・2500番台は阪和・関西空港線用で、4両編成35本140両が所属しています。登場時は6+2両でしたが、1999年に5+3両に、2008年に現在の形に組み換えられました。組み換えによって0番台と2500番台が混ざった編成も多数存在してます。
網干総合車両所所属の1000番台・2000番台は東海道・山陽本線の新快速・快速用で624両が所属しています。6000番台は2000番台を221系同様の性能に制限し改番されたもので、CV編成として従来の221系運用に充当され、221系との併結も行われましたが、225系の増備により2021年10月に原番へ戻されました。
岡山電車区所属の5000番台は14両所属し、JR四国の5000系と共に快速マリンライナー用として活躍しています。
福知山電車区所属の5500番台は32両所属し、福知山地区で活躍しています。
宮原総合車両所所属の6000番台はおおさか東線開業と同時に設定された直通快速用及び221系で運用されていた丹波路快速用として80両が製造されました。JR東西線を走行するためパンタグラフが2つ付いていましたが、ホームドア設置により2011年に直通快速からは撤退しました。2012年にV65・V66編成が6000番台化のうえ転入しています。