183系は房総地区の電化にあわせて1972年に登場しました。基本番台の0番台が172両、耐寒構造の1000番台が181両、横軽対応の189系が155両製造されました。
0番台は房総地区の特急と中央本線のあずさ、1000番台は上越線のときと東海道本線のあまぎ、189系は信越本線のあさま、中央本線のあずさで活躍しましたが、上越新幹線の開業で新潟運転所の1000番台は長野運転所と幕張電車区へ転属し、田町電車区の1000番台も185系への統一で長野電車区へ転属しました。90年代に入ると255・E351系の登場や長野新幹線の開業で廃車が始まりました。2002年にはE257系0番台により中央本線から、2004年にはE257系500番台によりさざなみ・わかしおから、2005年にはあやめ・しおさいからも撤退し、定期特急運用が消滅しました。
余剰となった車両の一部は波動用として幕張車両センター・長野車両センター・田町車両センター・豊田車両センター・大宮車両センターに配置されています。定期特急引退後も少しずつ数を減らしており、2008年には幕張車両センターのC編成が消滅、2011年には東武直通用のOM201編成が廃車となりました。2013年7月からは185系が波動用に進出し、大宮車・幕張車の置き換えが行われました。2015年3月改正では信越本線の妙高号廃止により長野車3編成が廃車となりました。残った1編成も2019年3月のダイヤ改正で運用を離脱、2019年6月に廃車となり全廃となりました。